爪切りのやり方と注意
今回は『爪切り』をテーマに記事を書きます。
【爪切りがなぜ必要なの?】
犬の爪も私たち人と同じでそのまま放置しておくと伸び続けてしまうので定期的な『爪切り』が必要です。
切らずにそのまま放置しておくと、、、。
犬の爪は内側にカーブして伸びていくので、肉球に刺さってしまったり、爪折れの原因になってしまいます。
お散歩の時に自然に削れていきますが、月に1回くらいのペースで爪切りを行うのが理想です。
【爪の本数】
爪切りを行う前に爪の本数を確認しておきましょう!
前肢(前の手)
地面に接する4本の爪と、足先から少し離れた前肢の内側にもう1本“狼爪(ろうそう)”という爪合わせて5本あります。
狼爪は生後すぐブリーダーによって切除さてている場合があるので、自分のお家の子が5本なのか、4本なのか確認してみましょう。
後肢(後ろ足)
ほとんどの犬は狼爪を持たずに生まれてくるので、後肢の爪は地面に接する4本です。
しかし、グレート・ピレニーズなど犬種によっては狼爪が1~2本ある犬もいます。
自分のおうちの子は4本なのか5本なのか、それとも6本なのか確認してみて下さい。
ちなみに、、、『狼爪』はかつて、岩山などを歩くときにスパイクのような役目として使われてきたようです。
爪の色
犬の爪には白い爪、黒い爪、茶色っぽい爪の子がいて、爪の色はメラニン色素の量でわかれています。
【爪切りの種類】
ギロチンタイプ
動物病院やトリミングサロンで一番使われている爪切りです。
先端の穴に切りたい部分まで爪を入れて、持ち手の部分を握ると簡単に爪が切れます。
持ち方はまっすぐな方に親指をあて、カーブしている方を残った4本の指で持ちます。
そのまま持ち手の部分を握ると簡単に爪が切れます。
ニッパータイプ
ハサミのような形をしています。
先端のへこんでいる部分に爪を入れ、持ち手の部分を握って爪を切ります。
大型犬で爪が太い子や巻き爪になっていてギロチンタイプ爪切りが使いづらい犬に使用します。
ハサミタイプ
この爪切りもハサミのような形をしています。
先端のへこんでいる部分に爪を入れ、持ち手の部分を握って爪を切ります。
ニッパータイプに比べて小さく、爪の柔らかい子犬などに使用します。
爪ヤスリ
爪切り後、角をっとって整えるのに使用します。
【爪切りの練習と切り方】
爪切りを実際に行う前に、好きになってもらうため段階を分けながら慣らしていきましょう!
練習
①おやつやご褒美を用意する
②爪切りを見せておやつをあげる(何回か繰り返す)
③爪切りを爪の近くで動かしてご褒美をあげる。(何回か繰り返す)
④爪切りを爪にあててご褒美をあげる(何回か繰り返す)
※おやつが食べれない場合は怖がっていたり、緊張している合図なので、おやつが食べれるステップまで戻ったり、別のおやつに変えてみてください!
ここまでおやつを食べながら楽しく練習が出来たら、次は実際に爪を切っていきましょう!
犬の爪には血管と神経が通っていて、それを切ってしまうと出血をしてしまうのと痛みもあるので切る前に血管の位置を確認しておきましょう。
ちなみに、、、爪を伸ばし続けると血管と神経も伸びていきます!!
黒い爪の犬は血管が見えないので切った断面を確認しながら少しずつ切りましょう!
(血管が近づいてくると断面に透明の柔らかい膜のようなものが見えてきます。これ以上切ってしまうと出血してしまうので注意しましょう。)
切り方
①血管の少し手前を、血管と平行にきる
②切り口を上側から斜めに切って角を落とす。
③下側も同様に斜めに切って角を落とす
④ヤスリで角を丸く整えて完成★
【失敗したときは・・・】
爪を切る前に失敗したときのことも考え、犬猫用の止血剤を用意しておきましょう。
病院などでよく使用されているのは『クイックストップ』という粉タイプの止血剤です。
使い方は止血剤を綿棒やカット綿などにとって出血部分につけます。
そのまま5~10秒ほど出血が止まるまでおさえ止血します。
出血の量が多い場合は血液を清潔なカット綿などで拭き取ってから使用してください。
※止血剤を使ってしばらく抑えていても出血が収まらなけば早めに動物病院へ行きましょう。
【爪切りを嫌いにさせないコツ】
抑え方
犬は足先を触られることが苦手な子が多いので強く握りすぎないように注意しましょう。
後肢より前肢の方が比較的敏感なので爪を切るときは後肢からおこないましょう。
初めから全部の足の爪を一気に切ろうとすると犬にも負担なので『今日は右前足、明日は左前足ねっ!』と何日かに分けて切るのがおすすめです。
特に子犬の時期に爪切りに痛い思いや嫌な思いをしてしまうと、成犬にになってからも爪切りを見せると怒ったり、逃げてしまうようになるので、楽しいイメージがつくようにしっかりケアすることが大事です。
爪を切るとき正面から犬の見えるように切ると犬が怖がってしまうので、切ってる姿が見えないようにように行いましょう。
利き手で爪切りを持ち、逆の手で爪の根元をもちます。
この時爪を持っている方の腕と脇で犬を挟むようにして抑えましょう。
小型犬など小さくてこの抑え方がやりにくい時には台に乗せて行うと良いと思います。
(台に乗せた場合は落ちないように気を付けてください!)
爪切りが終わった後はおやつをあげてしっかりケアをしましょう!
今回は『爪切り』のお話をしました。
子犬の時期は慣れるまで1日1本ずつのペースで切ると良いかなと思います。
お家で爪切りをするのが難しい場合は無理に行うと怪我に繋がったり、犬との関係性も悪くなってしまう可能性があるので迷わず動物病院やトリミングで切ってもらってくださいね!!