ブラッシングをしよう

今回は『ブラッシング』をテーマに記事を書きます。

【ブラッシングの必要性】

ブラッシングの効果

・毛で隠れていて普段見落としがちな腫瘍や傷など病気の早期発見

・ノミやダニなどの寄生虫の発見

・血行促進

・飼い主とのコミュニケーションの時間

・皮膚、被毛の健康維持

などさまざまな効果があり定期的におこなう必要があります。

【ブラシの種類】

ラバーブラシ

ゴム製の柔らかいブラシ

短毛種やブラッシングが初めての子犬におすすめのブラシです。

死毛が取りやすいブラシですが、やりすぎると生えている毛まで抜けてしまうので注意しましょう。

スリッカーブラシ

くの字に曲がったピンが沢山ならんでいるブラシ

トリミングサロンや動物病院でよく使用されています。

死毛を取り除いたり、毛玉や毛のもつれを取るときに使用します。

長毛種,短毛種問わず幅広く使用できます。

スリッカーブラシには『ハードタイプ』と『ソフトタイプ』があります。

この2つのブラシの違いはピンの硬さです、その名前の通りハードはピンが固く、ソフトは柔らかく作られています。ブラシングに慣れる前にハードタイプを使用すると犬の皮膚を傷つけてしまったり、犬に痛い思いをさせてしまう可能性があるので初めはソフトタイプを使用することをオススメします

スリッカーブラシの持ち方は鉛筆を持つときのように持ちます。

一度スリッカーブラシを私たちの人の手の甲にあてて動かしてみてください。

軽い力で動かしてもひっかき傷のような跡がうっすら残ったり、軽く痛みを感じると思います。

注意

『綺麗にしよう!』とついつい力が入ってしまうと思いますが、そうすると痛みでブラッシングを嫌いになってしまったり、スリッカー負け(スリッカーによって皮膚を傷つけてしまうこと)に繋がってしまいます。

使用するときはブラシを持っていない方の手でしっかり毛をかき分けて、スリッカーブラシは皮膚に当たらないように使用しましょう。

ピンブラシ

ピンブラシはスリッカーブラシよりピンの数が少なく、ピンの先は丸く玉のような形をしています。

なので皮膚を傷つけにくく、ブラッシングを初めておこなう飼い主さんにオススメです。

獣毛ブラシ

獣毛ブラシは豚や猪など動物の毛を使用したブラシで毛の艶を出すために使用します。

このブラシは長毛種、短毛種どちらにも使用できるブラシです。

コーム

人のクシに似た形をしています。

歯が一直線に並んでいて、スリッカーブラシでもつれや毛玉を取った後に毛を整えるために使用します。

歯が粗い部分と細かい部分で分かれていて、初めにに粗い部分で毛を整えて、最後に細かい方で仕上げをします。

コームは親指と人差し指で挟むように持ちます。

体に直接あてて動かすと痛いので皮膚と平行になるよう意識して、毛に対して斜めに入れて動かします。

毛の流れにそって力で動かすのではなく手首を返すイメージで優しく動かしましょう。

【ブラッシングのやり方】

STEP①

ブラシに慣れる

ブラシを床に置きます。

ブラシから少し離れて、床におやつをまきます。

床にまいたおやつが食べれるようなら少しずつブラシに近づいてみましょう。

これをすることによって『ブラシは悪いものじゃない』『ブラシの近くにいると良いことが起こる』と学習してくれます。

STEP②

ブラシを動かしておやつをあげる

実際に体にあてなくてもいいのでブラシを動かしておやつをあげましょう

STEP③

ブラシを体にあてる

動きまで慣らしたら次は実際に体にあてていきます。

ブラシを体にあてておやつをあげます。

慣れるまでこの練習を繰り返しましょう。

Point

練習中に犬がこんな行動をとったらストレスのサインなので無理せず前のステップに戻るか、おやつを他の美味しそうなものに変えて練習してみましょう。

犬の顔がブラシを持った手の方を向く

舌をぺろぺろ出す

水を浴びた後のように体をブルブルと震わせる

体を掻く

あくびをする

STEP④

実際にブラッシング

ここまでできるようになったら実際にブラッシングをしていきましょう!

初めのうちはコングを使って練習するのがオススメです。

コングにおやつを詰めて犬が夢中になってる間にブラッシングをしていきます。

コングが動いてしまってブラッシングがやりにくい場合はコングを足で踏んで固定しながらおこなうとやりやすいです。

足先は敏感な子が多いので比較的受け入れやすい背中からブラッシングをしていきます。

背中が平気な子はそのまま後肢の付け根から足先に向かって優しくブラッシングをしていきます。

前肢や顔周りも同様に背中部分から焦らずゆっくり慣らしていきます。

※この時に犬のストレスサインが出ていたり、おやつを食べれなくなってしまう子はストレスサインが出ないステップまで戻って練習したり、おやつを変えたりすることが大切です。

今回はブラッシングについてお話をしました。

人も癖毛だったり直毛だったりと人によって髪質が違うのと同じで、犬の毛質もそれぞれです。

その子に必要なブラシを選んで、焦らずゆっくりブラシに慣らしして下さい!

ブラッシングが大好きな犬にするため今日から楽しく練習してみましょう♪

Posted by ゆあ