お家でシャンプーをしよう!
梅雨や夏の時期になるとジメジメした毎日が続きますよね(;´・ω・)
そんな時期に増えてくる『皮膚トラブル』です。
今回はお家でのケアとして『シャンプー』をテーマに記事を書きたいと思います。
準備するもの
①ブラシ
②泡立てネット
③滑り止めマット
④バケツや桶
⑤シャンプー
⑥保湿剤
⑦バスタオル
⑧ドライヤー
シャンプーの違い
シャンプーには一般的に売られているシャンプーと病院で処方される薬用シャンプーと大きく分けて2種類あります。
・一般的に売られているシャップー
皮膚を清潔にする目的
・動物病院で処方される薬用シャンプー
皮膚の環境改善や薬を減薬させる目的
シャンプーの頻度
シャンプーは月に1、2回くらいのペースでおこなうことが理想です。
毎日など過度なシャンプーも皮膚のバリア機能を低下させてしまう可能性があるので注意しましょう。
皮膚疾患がある子は、その子の状態にあったシャンプーを決められた頻度で行わなくてはならないので、一度動物病院で相談してみましょう。
シャンプーの手順
ブラッシング
シャンプー前にブラッシングを行ういましょう。
理由としては、毛玉があるままシャンプーをしてしまうと固まって取れなくなってしまうのでシャンプー前に毛のもつれを取ったり、毛の汚れを落としやすくするなどの理由があります。
体を濡らす
まずは水温の調節をしましょう。
犬の正常体温は約38~39℃は人よりも少し高いです。
なので人のように40℃前後で体を濡らすと熱く感じてしまう可能性があります。
犬の体を濡らすときは36℃前後に温度を設定しておきましょう。
体はしっかり濡らすことがとても大事です!
被毛だけでなく皮膚までしっかり水が浸みていないとシャンプー剤が浸透せずに無駄になってしまうのでシャワーヘットを体に接着させて皮膚までしっかりを濡らしましょう。
Point:シャワーの音や水圧が苦手な子は浴槽やベビーバスにお湯を溜めて体を浸けてあげるとストレスが少なく全身を濡らすことができます。
シャンプー
シャンプーで大事なことは『しっかり泡立ててから体に付着させる』ことです。
摩擦による皮膚への負担を軽減し効果的に洗うためにしっかり泡を立ててから使いましょう。
①シャンプーを泡立てネットにつけます
②シャンプーをつけた泡立てネットをバケツや桶に入れ、その中に少しお湯を入れます。
薬用シャンプーを使用する場合バケツや桶にお湯を入れると薄まって効果が落ちてしまう可能性があるので、薬用シャンプーを使用する際は泡立てネットに少しお湯をつけてそのままバケツや桶に入れ根気よくかき混ぜ泡立ててください。
③よくかき混ぜて泡を作ります。
手のひらを逆さにしても落ちない程度弾力がある泡をつくりましょう!
④泡立てたシャンプーを体全体に乗せ、優しくマッサージをするようなイメージで皮膚や被毛になじませていきます。薬用シャンプーを使用する場合はシャンプーの効果をしっかり発揮させるために10分程つけ置きする必要があります。なので皮膚の状態が悪い部分から洗うと効率よく洗えると思います。顔周りを洗う際は目に入らないよう注意しましょう。
・万が一目にシャンプー剤が入ってしまった場合はすぐにすすいでください。
・つけ置きする場合は犬の体が冷えないようタオルをかけてあげたり、浴室の温度を下がらないようにしてあげましょう。
すすぎ
シャワーヘッドを体に接着させ、全体になじませたシャンプーをすすいでいきます。
完全に流しきれずシャンプーが残っていると皮膚トラブルの原因となるので、ヌメヌメとした感触がなくなるまでしっかり洗い流しましょう。
顔周りに水がかかるのが苦手な子は、スポンジにお湯をしみこませて流したり、手のひらにお湯をのせて優しくかけてあげると嫌がらずに上手く流せると思います。
シャンプー後のケア
保湿
シャンプー後は皮膚が乾燥してしまうので保湿も行いましょう。
保湿剤は人でいう美容液のような働きをしてくれます。
洗い流しが必要なコンディショナーや、洗い流しが不要なスプレーやローション、ジェルなど種類は様々です。
その子にあった使いやすいものを選んでください。
タオルドライ
ドライヤーをかける時間を少しでも短くするためにタオルを使って十分に水分を取ります。
この時、ゴシゴシ体を拭くと皮膚が摩擦でダメージを受けてしまうので、水分をタオルで吸い取るようなイメージで優しく拭いてあげましょう。
ドライヤー
タオルでしっかり水分を拭き取ったら、最後にブラシを使って被毛をとかしながらドライヤーで乾かします。
ドライヤーは20cm以上離して体にあてましょう。
温風だけをしようすると皮膚に痒みが出てしまう場合があるので温風と冷風を交互にあてて熱くなりすぎないようにすると良いと思います。指の間や脇、内股などは乾かしずらい部分なので水分が残らないように乾かしましょう。
半乾きは細菌が繁殖してしまったり皮膚トラブルの原因になるのでしっかり乾かしましょう。
皮膚疾患が多い犬種
- シーズー
- 柴犬
- フレンチブルドック
- パグ
- ゴールデンレトリバー
- ウエストハイランドホワイトテリア
- ダルメシアン
など犬種が知られています。
皮膚疾患は主に痒みや赤み、フケ、べたつき、脱毛、湿疹などの症状がでます。
皮膚病の原因は様々で、寄生虫や細菌、真菌、が原因で起こることもあれば、環境や食べ物のアレルギーで起こることもあります。
こまめに犬の様子や全身をチェックして症状が酷くなる前に動物病院で相談しましょう。
最後に・・・
お家でシャンプーを行う場合は犬に負担がかからないよう心がけてみてください。
特に高齢の子や関節が悪い子には滑り止めマットを敷いてあげたり、心臓が悪い子には、負担をかけないよう短時間で終わらせるなど配慮か必要です。
1人で行うのが難しい子はあらかじめ家族の方に手伝ってもらえるよう環境を整えておくことも大事です!
子犬の場合はいきなりお風呂に入れて怖いイメージをつけてしまうと、『お風呂=怖い場所』というイメージがついてしまい、お風呂に入れようとすると逃げてしまったり、咬んできたりと飼い主にとっても、犬にとっても負担になってしまいます。
お風呂の入り口でおやつをあげる、浴室でおやつをあげる、シャワーの音を聞かせておやつをあげる、水の出ていないシャワーヘッドを近づけておやつををあげる、などおやつを使って段階を細かく分けて慣らしていくと『お風呂=好きな場所』と学習してくれると思います!焦らずに子犬のペースに合わせてゆっくりと慣らしてあげましょう!!
ドライヤーやブラッシングも段階を細かく分けて慣らしていく必要があります。
慣らし方は今後また記事にしていきたいなと思っていますので次回も是非チェックしてくださいね!